(株)瀬川商店

  瀬川 清右衛門
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3:1勝敗の分岐点
 
 ランチェスター戦略モデル式から、最小の損害で最大の成果を達成するため
には、全戦闘力の三分の二を「戦略力」に、三分の一を「戦術力」に配分すべしと
計算しました。この他にも重要な数値が導き出されました。
 
 弱者の戦法で、第一法則で戦う場面であっても、兵力数(量)が3対1以上に
開いてしまえば、いくら武器効率(質)を上げても、勝ち目がなくなる、鉄砲の
弾が届かないという、考え方です。必敗の数値です。

 特定二者間の、一騎討ち戦、局地戦においては、相手の3倍の戦力を投入す
れば勝てるという、「必勝の数値」でもあります。
損害・ロスも少ない。

・第二次世界大戦中、アメリカ軍は、日本軍の3倍の兵力数で島に上陸。
・零戦一機に、三機編隊、四機編隊で攻撃をかけた。

 製品に差がつけにくいのであれば、相手の訪問件数が5であれば、こちらは
15訪問すればよいということになります。営業の質より、訪問件数をあげて、
圧勝しようという発想です。得意先滞在時間を上げるためには、会議時間や移
動時間の短縮を考えなければなりません。

 仕事の質も大事でしょうが、仕事時間量を投入することを、
見落としてはなりません。素質より時間、量稽古。

 個々のお客さんをめぐる戦いでは3倍ですが、地域や商圏では確率戦・広域戦となり、
第二法則の二乗比が関係してきます。二乗して3対1の力関係、つまり、ルート3対1の
力関係となり、ルート3倍(1.73倍)のシェア差がつくと逆転は難しくなります(50:30)。
撤退するか、まずは射程距離に入るようにステップを踏みます。(相手との差をみる尺度、目標)
 
戦後アメリカのORチームにいたモースとキムボールが、
1950年に「オペレーションズ・リサーチの方法」を出版しました。
戦後の日本の品質管理・統計的手法の指導に当たられた、
デミング博士がOR手法の導入の必要性を勧められ、
「オペレーションズ・リサーチの方法」が翻訳され、ランチェスター法則が再発見されます。
デミングサイクルとも言われる、「PDCA」「計画・運用・点検・見直し」の運営パターンで有名です。

オペレーションズ・リサーチの定義はややこしいですが、主観的に得られた経験や勘の代わりに、
現象を客観的、定量的に捉えて分析し、最小の入力で最大の出力・効果の上がる最適の解を提供すること、
実際問題の科学的解決法。
方法というより、その問題解決に際しての態度・心構えは実に役立ちます。

現実をある程度抽象化し、問題に関係のある本質的なものを抜き出し、現実に似たモデルを作り、
モデルを操作して答えを求め、現実に適用していくやり方が、モデルによる問題解決です。
「仮説・(分析)と検証」

デミング博士の紹介から、日本でも経営への応用が始まり、奥村正二先生、宮川公男先生、
斧田太公望先生、田岡信夫先生が業績を発表されました。
中でも、田岡信夫先生により、ランチェスター戦略の一大ブームが起こりました。
そして、矢野新一先生、竹田陽一先生などのお弟子さんを輩出しました。
 
このランチェスター戦略モデル式を、企業間競争に応用すれば、占拠率に的確な指標を作れます。
マーケット分野に応用し、シェアの目標数値を導き出されたのが、田岡信夫先生と斧田太公望先生です。
 73.9% … 上限目標 寡占型であり、これ以上は意味がない。
 41.7% … 相対的安定値 圧倒的強者の条件 戦略的1位
 26.1% … 下限目標(強者の仲間入り)
         分散型市場のマイルストーン(シンボル数値)
         19.3% 10.9% 6.8%