孫子の兵法
「未だ戦わざるに廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。」
「勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、敗兵は先ず戦いてしかる後に
勝を求む。」など、「孫子の兵法」に出てくる言葉の通りです。
見えざる戦略領域を重視。
後で考えれば間違いと判ることをやってしまうのでしょうか。その理由は、
自分の弱さに目を瞑り、相手をよく調べずに、出たとこ勝負に出る。
希望的観測による思い込みから、成り行きで事に当たる。などでしょう。
「戦わずして勝つ」「勝算無きは戦わず」が原則で、鍵は「敵を知り己を知る」です。
「明主・賢将の、動きて人に勝ち、成功の衆に出づる所以の者は、先知なり」
「先知」とは、事前の情報収集による先見・未来予測、針路判断です。
ランチェスターも、戦略偵察の重要性にも触れていますし、ライト兄弟の初飛行から11年後に独立空軍の必要性を指摘されたのですから、その予見力は、科学者として高いものがあります。
1972年中国山東省で、前漢時代の墓から大量の竹簡が出土し、その中に、孫臏(そんぴん)兵法という新たな孫子のテキストが発見されました。(孫武の末裔といわれています。中国の潜在パワーというのは凄いですね。何が埋まっているか判りません。)
「形もって形に応ずるは、正なり。無形にして形を制するは、奇なり」
この「奇」は難しいですが、奇襲攻撃や奇策という短絡的なものではないと言えます。即効の特効薬ではなく、見えざる領域、差異化と言えるでしょう。
戦略の領域から戦術の領域で勝つのが「奇」(弱者の戦略)である、といったところでしょうか。
ランチェスター法則と孫子に似通ったものを感じますが、孫子は戦う勢いを重視しています。